健康のためにウォーターサーバーを自宅で契約している家庭は多いかと思いますが、本当に健康のためにウォーターサーバーを選択するのが正解なのでしょうか。今回は科学的に見るウォーターサーバーへの健康効果をご紹介します。
スポーツ選手がウォーターサーバーの水を健康目的で飲まない理由
ウォーターサーバーといえば、健康にいい水が飲めると考えがちですが、スポーツ選手の中でウォーターサーバーの水を日ごろ飲んでいる、という人はほとんどいません。スポーツ選手といったアスリートは、身体の代謝や燃焼の構造をよく知っているため、ウォーターサーバーの水が胃に溜まりやすく、健康にいいとはいえないことを知っています。
スポーツ選手が飲む水は基本的に水を電気分解した「電解水」です。アルカリイオン水や水素水がそれらに該当します。
ウォーターサーバーはどこまで健康効果を望むことができるのか
ご存知の通り、ウォーターサーバ―はあくまでも水を抽出するマシーンであり、重要となるのはタンクに貯められた水となります。ウォーターサーバ―の契約時に水の種類は選択することができますが、基本はミネラルウォーターか天然水です。栄養分析をすると、含有成分量は水道水とほぼ変わらないことが分かり、硬水のみマグネシウム量が水道水よりも多くなります。
ウォーターサーバーの水は昨今は輸入も含めて500種類以上にも上りますが、ウォーターサーバ―の水のための環境保全の法律や厳格な水質基準は設けられていないため、水の種類によってはお腹を壊す事例もあります。
カルキ臭がないのがウォーターサーバーの特徴だが、健康効果との因果関係
ウォーターサーバーに含まれている栄養成分は水道水と変わりませんが、殺菌に塩素を使っていないため、水道水特有のカルキ臭がありません。そのため、「ウォーターサーバーの水はおいしい」、「ウォーターサーバーの水は健康にいい」と感じる人が多いようです。
ただし、日本国内において、殺菌に使う塩素の量はWHOが定めている量よりもはるかに下回る基準のため、カルキ臭はするかもしれませんが、健康を害することは決してありません。
結局ウォーターサーバーの水は健康にいいの?
ウォーターサーバーの水は水道水と比べて、とりわけ健康にいい成分が含まれているわけではありません。また、近年はウォーターサーバのタンクの水垢により、細菌の繁殖が懸念されています。上述したようにウォーターサーバーには規定となる法律がないので、タンク内での細菌の繁殖のデータなどが乏しいのが現状です。これからウォーターサーバーの購入を考えている方は、健康にいいから、と言う目的で購入するのは見直した方がいいかもしれませんね。
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